昔と変わらない素朴なお菓子たち

「べる」と可愛らしい文字で書かれた呼び鈴を鳴らすと、奥からにこにことおばちゃんが出てきた。創業約45年の和菓子屋さん、「亀家」の「棒きんつば」はご主人と研究を重ねた名物お菓子だ。サービス精神が込められたきんつばは、手に乗せるとずっしりと重みがある。

 

 

前日から仕込んだ羊羹を手早く生地に浸し、さっと鉄板にのせ、じっくりと焼いていく。焼き目がつく音と、甘い香りがふんわり漂ってくると、慣れた手つきで羊羹を返し、6面とも香ばしく焼きあげていく。鉄板の上のきんつばの立ち姿に個性が見えるのは手焼きの証。

 

 

市販の機械だとお店の規模に対して大きすぎるからと、現在使われている機械は、なんとご主人が製作されたものなのだとか。「主人は凝り性で、機械も作っていたの。お菓子を作りながらね」と、懐かしそうに微笑む。亀のようにゆっくりと2人でやっていこうね、とご主人が名付けたお店で、昔と変わらず作り続けられる、素朴なお菓子たち。

 

 

手に取り割ってみると、中からはきらきらした豆が顔を覗かせていた。ハリのある豆の肌からは、丁寧に手を掛けて作られていることが伺える。

甘さ控えめのあんこがもっちりした皮に包まれていて、焼きたてのきんつばは、格別な美味しさ。はっきりと豆の歯ざわりが感じられた。

 

 

 

亀家

カメヤ

住所別府市秋葉町7-36
営業時間9:00〜17:00
休日水曜
電話番号0977-27-8803
駐車場なし
オススメ
商品
棒きんつば 120円