前日から仕込んだ羊羹を手早く生地に浸し、さっと鉄板にのせ、じっくりと焼いていく。焼き目がつく音と、甘い香りがふんわり漂ってくると、慣れた手つきで羊羹を返し、6面とも香ばしく焼きあげていく。鉄板の上のきんつばの立ち姿に個性が見えるのは手焼きの証。
市販の機械だとお店の規模に対して大きすぎるからと、現在使われている機械は、なんとご主人が製作されたものなのだとか。「主人は凝り性で、機械も作っていたの。お菓子を作りながらね」と、懐かしそうに微笑む。亀のようにゆっくりと2人でやっていこうね、とご主人が名付けたお店で、昔と変わらず作り続けられる、素朴なお菓子たち。
手に取り割ってみると、中からはきらきらした豆が顔を覗かせていた。ハリのある豆の肌からは、丁寧に手を掛けて作られていることが伺える。
甘さ控えめのあんこがもっちりした皮に包まれていて、焼きたてのきんつばは、格別な美味しさ。はっきりと豆の歯ざわりが感じられた。
住所 | 別府市秋葉町7-36 |
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営業時間 | 9:00〜17:00 |
休日 | 水曜 |
電話番号 | 0977-27-8803 |
駐車場 | なし |
オススメ 商品 | 棒きんつば 120円 |