オススメの亀川散策

先日、天気がよかったので、久しぶりに亀川商店街を歩いてみました。

亀川で生まれ育った私ですが、今まで意識して亀川商店街を歩くことがありませんでした。
改めて、散策してみると面白いスポットがあったので皆さんにご紹介したいと思います。

introduction

まず、亀の甲公園へ行ってみました。

公園の中には市姫神社があるのですが、そこで運試しができることを知っていますか?
池に狛犬ならぬ狛亀の雄と雌が向かいあって置かれていて、近所のタバコ屋さんで買う祈願幣をその狛亀の甲羅に向かって投げ入れるという運試しです。
甲羅のどこに乗るかによって運勢を占えるようです。

面白そうでしたが、一人でやる勇気がなかったので、また今度チャレンジしてみたいと思います。



次に、亀陽泉という市営温泉へ。

「リニューアルして綺麗になったけんいいよ」と、家族からすすめられていましたが、実は今まで入ったことがありませんでした。

のれんをくぐると、昼間からたくさんの人でにぎわっていました。
熱いお風呂が苦手な私は「ぬる湯」に浸かりました。
湯船やタイルなどいたるところに亀の甲羅がモチーフに使われていて可愛いです。
シャワーもありますし、今後駐車場も増えるようなので、観光で来られた方にもおすすめ。


亀川商店街にはまだまだ面白いスポットがありそうなので、また遊びに来たいと思います。

本記事で紹介されているスポット一覧

のんびりしていきよ

 

亀川は古い歴史を持つ海辺の温泉街。もともと豊前や小倉への交通の玄関口として栄えていたこともあり、地元だけではなく遠方からも多くの温泉客が訪れ、賑わっていたという。

どこか懐かしい雰囲気を漂わせる亀川商店街を歩いていると、『亀陽泉』という温泉の名前らしいバスの停留所があった。その先の曲がり角の方に目をやると、『亀陽泉』はすぐに見つかった。穏やかな風に吹かれて、紫色ののれんがふわりと揺れる。

 

 

『亀陽泉』は、中世に起きた災害によって一度は埋まってしまったのだけれど、明治になって再び発見されたという。明治以降は『亀川新湯』とも呼ばれ、地域住民にいっそう親しまれてきた。明治後期には、当時まだ珍しかった2階建ての情趣ある浴場が建てられた。砂湯や滝湯、蒸し湯などの施設も充実しており、2階には休憩所と料亭もあったという。

 

 

ロビーには昭和初期に壮大な浴槽を有し、『千人風呂』という名前で親しまれていた頃の写真が飾られていた。

昭和40年には2階建ての鉄筋コンクリート造りへと改築され、1階が浴場、2階が地元の集会所となっていた。現在の建物は平成28年に新築されたもので、お年寄りや車椅子に乗る人でも利用しやすいバリアフリー構造だ。「昔の雰囲気もよかったけど、こう歳をとってくると、足腰に負担がかからんのが一番いいんよ」と、常連のおばあちゃん。

 

 

新築されてまもない建物は、ほのかに木の匂いが感じられる。窓枠や照明など、いたるところに亀甲型や亀のイラストがちりばめられていて、見つけていくのが楽しい。のれんに描かれた亀のイラストは、近所の中学校の生徒が描いたものなのだという。入浴料を支払うと、番台さんが「お風呂浸かって、のんびりしていきよ」と、一言添えてくれた。

 

やはり亀甲型の浴槽でゆっくりとくつろぎながら、この温泉が辿ってきた歴史を改めて思い返す。姿形は移り変わっても、この土地に湧くお湯を地域の人々が大切に共有してきたということは、いつの時代も変わらない。『亀陽泉』は亀のように、これからも長く愛され続けていくのだろう。

 

亀陽泉

キヨウセン

住所別府市亀川中央町10-26
営業時間6:30〜22:30
休日第1水曜(祝日の場合翌日)
電話番号0977-66-2666
駐車場3台
オススメ
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入浴料 大人(中学生以上)210円/小学生100円(小学生未満は無料)