温泉のおかげやろ

季節の花が庭先を彩る隠れ家のような「茶房たかさき」は、自宅を改装したカフェ。オーナーの高崎さん夫妻が丹精込めて育てた花が咲き誇る。「上にある神社もそうやけど、この辺りは気の流れが良いんよ。花もよく育つし、温泉も豊か」という高崎さんは、この土地の埋もれている魅力を広く伝えるため、温泉や歴史について仲間と学び、観光客や地域の子どもたちを案内するボランティアガイドも務めているそうだ。

 

 

温泉にも詳しい高崎さんの元には、日本全国の温泉好きが集い、様々な情報交換が行われている。喫茶を利用すると入浴できる温泉がタイミング良く空いているということで、先に入らせていただく。手作りの岩風呂から上がり、ぽかぽか気分で喫茶スペースに戻ると、「良いお湯でしたか?」と声をかけてくれる。

 

 

 

賑やかな情報交換の輪に仲間入りし、丁寧に淹れられたコーヒーを頂きながら会話に耳を傾ける。

 

 

退職後、奥さんの後押しで、このお店を開いたという高崎さんが「人との出会いが楽しい。色んな人とつながって、面白い毎日を過ごせているのは妻のおかげ」と奥さんへの感謝の気持ちを話すと「温泉のおかげやろ。温泉があるけん、みんな集まるんよ。私らはお風呂に入りに来た人たちとお話ししよるだけ」と奥さん。「そりゃそうやな」と微笑み合う2人の周りには、お店の雰囲気そのままの温かい空気が流れていた。

 

 

茶房たかさき

サボウタカサキ

住所別府市朝見1-2-11
営業時間10:00〜17:00
休日火曜
電話番号0977-23-0592
駐車場5台
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コーヒー 450円