元々料理好きだったマスターが、本格的に料理の道へ進んだのは大学時代に友人に誘われたことがきっかけ。手際が良く、気も利くことから料理人にならないかと声を掛けられた。親の反対を押し切り、通っていた大学も辞めて進んだ道は険しかったという。「周りは15〜6歳から始めているところに、20歳で入ったでしょう。周りからの風当たりはきつかった。けれど悔しいから頑張りましたね」
使われずに捨てられた、ネギの青い部分を拾っては1人遅くまで刻む練習を行ったりと、持ち前の負けん気で乗り切ったのだと言う。
料理人として独り立ちしてからは、京都や小倉でさらに腕に磨きをかけた。別府に戻ってきてからも、様々な厨房を助っ人として渡り歩いたという。「仕事は手を抜かずに、きっちりとやりたいんですよ」と語るマスターの料理は、盛り付けもとても繊細。舟盛りに飾られたハランの葉には、丁寧な細工が施されていた。たまに口調が厳しくなることもあるけれど、ママは明るく笑い飛ばす。常連さんはそんな2人のやりとりを、また始まったか、と笑うのだそう。
店内には、カメラ好きなマスターが撮った、店を訪れる人々の記念写真が飾られている。二人三脚で歩む人情溢れるお店の壁には、今日も新しい笑顔が増えていく。
住所 | 別府市北浜2-2-29 |
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営業時間 | 18:00〜(材料が終わり次第終了) |
休日 | 不定休 |
電話番号 | 0977-21-0451 |
駐車場 | なし |
オススメ 商品 | 活魚の刺身 1,000円〜/晩酌セット(ワンドリンク付)2,000円〜/とり天 |