線は細いがよく働く日高さんは、長年うどんの専門店に勤めたあと、2011年の秋に独立してこの店を持った。寡黙で、うどんは好きかと尋ねられれば「普通です」とぽつり。最初に就いた職業がたまたまうどん屋で、そのまま職人になったのだというが、こだわりは並大抵じゃない様子。手打ちの麺は、3〜4日寝かせたものを湯がく。寝かせる時間は時季によって調整しているのだそう。「エイジングしたお肉と一緒で、麺も打ち立てより寝かせたほうが味がよくなります」。一般的なうどんに比べて細い麺を貫いていたが、最近「食べ応えとモチモチ感があったらいいなあ」と太麺もスタート。「注文を取るときに、細麺がいいか太麺がいいかお客さんに聞くんですが、普通でいいですと言われることが多くて。うちは普通が細麺。じゃなければ太麺なんです」と、職人気質もちらっとのぞかせる。だしはイリコとシイタケから取り、合わせる調味料も吟味しているという。「究極は、自給自足のうどんなんです。使う素材をすべて自前で賄いたい。でも、それには無理があるので納得のいくものだけを使っています」。
14種類ほどあるメニューはどれも丁寧に、手間暇かけて作られているうえに良心的な価格だ。たとえば「ごぼう天うどん」は500円。ハーフサイズは量も値段もきっちり半分の250円。これなら学生さんも毎日食べに来られるし、近所のおじいちゃんおばあちゃんも、サラリーマンも、子ども連れのお母さんも通いやすいだろう。トッピングを追加したり、数種類のハーフサイズを組み合わせたり、自分好みにカスタムできるのもうれしい。カツ丼を頼んでみたら、ふんわり上品なお酒の風味が香って、料亭の味がした。
旨い料理屋は店が綺麗だという話があるが、「ひだか」の店内はぴかぴかだ。「見せる造りにしたので、厨房も客席だと思って、掃除を習慣にしているんです」。そう言いながらも、ふきんを握った手は休まず動いている。
住所 | 別府市上人西3-1 |
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営業時間 | 11:30-14:00/18:00-20:00 |
休日 | 金曜 |
電話番号 | 0977-85-8217 |
駐車場 | 3台 |
オススメ 商品 | ごぼう天うどん+カツ丼ハーフサイズ 850円 |