温泉に浸かって癒されたあとは、体にいいものを食べたくなる。そんなときにおすすめなのが、地産地消の料理やスイーツが自慢のカフェ「SUNNY」だ。鉄輪温泉街から歩いて10分ほどのところにある。

ざっくりとかけたエプロン姿で迎えてくれたのは、店主の宇都宮さん。別府のまちに魅了され、福岡からやってきてこの店を開いたという。「子どもも安心して食べられるような食事を作りたくて」と、お客さんに提供する料理には、大分や九州の各地で丁寧に生産されている食材を選んでいるそうだ。

黒板メニューには、米は安心院産ひのひかり、卵は大分の米で育てた日出産のもの、豚は奥豊後産、魚は豊後水道産と、その日の食材がどこからやってきたものなのかが書かれてあった。安心院の生産者さんが作ったハーブティーは、店内でも飲めるが茶葉の販売もしている。そして「大分のすばらしい自然の恵み、生産者・お客様にありがとう」と添えられていた。

ランチメニューには、数種類のパスタや、本日のメインにスープやサラダ、デザートが付くセットがある。パスタとメインで迷ったら、両方食べられる欲張りなスペシャルランチもおすすめだ。”からだが喜ぶ野菜たっぷりのランチ”というキャッチコピーに惹かれて「SUNNYサラダ」を注文すると、前菜の盛り合わせのような、華やかなサラダが運ばれて来た。焼いてマリネしたピーマンに、紫キャベツ、リーフミックス、ニンジン、ジャガイモの根菜蒸しにレンズ豆など、ひと皿でいろんな味に出合えるごちそうサラダだ。「野菜を買うの、好きなんですよね。直売所に行くとあれもこれも手に取っちゃうんです。刻んだりちぎったりしただけの生野菜だけじゃなくて、いろいろ工夫していますよ。でき合いのものは使いたくないから、全部手作りしています」。

もう１つ、宇都宮さんが「ものすごく美味しいです」と勧めてくれたのが、名物の「サニープリン」。ケーキのようにカットされたテリーヌ型のプリンに、カラメルがたっぷりかかっている。見た目はハードでも、食感はカスタードクリームのようになめらかで、卵の濃厚さと、ふくよかなバニラの香りが、鼻から抜けていく。ドリンクは「KAME COFFEE」のコーヒーでも「きつき紅茶」でもよく合いそうだ。

店内には、心地よいBGMがかかっている。ときどき、店内で音楽イベントも開いているようなので、ホームページでチェックしてみよう。