「えびすや旅館」の女将、本田麻也さんは「現代の女性は仕事もバリバリしていて、1人の時間を有意義に使える人も多いでしょう? でも、別府には女性が1人で本当にゆっくり過ごせる温泉施設がなくて、そういう場所を作りたかったの。きっと自分が癒される場所がほしかったのよね」と素敵な笑顔を見せる。えびすや旅館の娘として生まれたが、卒業後に東京で就職した麻也さん。その経験から、自然に癒される時間は大切だと知っているのだという。

ここのヒーリングスペースは一面がガラス張りで、晴れた日には別府湾まで見渡せ、夜は月が輝き、春には桜と菜の花が咲き誇る。自然に囲まれた場所で、本物の湯に浸かり、硫黄の香りに包まれ、身体の芯から温まる。


岩盤浴や内湯、露天と1日中温泉を楽しむお供には、よもぎのお茶がおすすめ。まだ発売して間もないそうで、体に良いとされる和ハーブのよもぎを使ったお土産を、明礬の組合で考案したそう。「温泉と言えばおまんじゅうでしょ。おせったい※でお地蔵様にお供えするから欠かせないしね。それから湯あがりにすぐ飲めるペットボトルのお茶、茶葉、飴玉を作ったのよ。この商品を通して、明礬温泉という名前を知ってもらえたらいいなぁと思うの」よもぎの季節には旅館の食事にも取り入れるそう。身体の中から美しく、心も体も健康になれる、そんな明礬温泉のおもてなしの心を感じた。
※おせったい…お寺や神社、お地蔵様にお参りした人へのお礼として食べ物や飲み物を振る舞う行事
