民子ママの、夢弁当

竹瓦温泉でぽかぽかに温まり、ちょっとほてった体を休めたくて向かいのカフェへ。入口には「たみこの夢弁当」というチラシが貼られている。
このカフェの名前は、TAKEYA。「竹瓦温泉が大好きだから、この場所で。温泉あがりにゆっくりできるカフェを作ろうと思ったの」という民子ママがつくったお店だ。一生懸命なママに、JR九州駅弁対決のお弁当作りの話が持ち上がった。二つ返事で受けたママ。長男の奥さん、和代さんと一緒に研究を重ねてできあがった、地元の食材が詰まった「たみこの夢弁当」は、努力の結果、九州駅弁ランキングで2年連続2位を受賞するまでとなった。

 

 

今ではすっかり名物の「たみ子の夢弁当」は店頭での直接販売は行っておらず、2日前までにJRみどりの窓口にて駅弁引換券を購入すると、10時〜14時のあいだにお店で受け取ることができる。事前に引換券を購入しそびれても、駅構内の「別府銘品蔵」で購入できるが、数量限定なので早い者勝ちだ。お店では、注文を受けてから揚げる外がカリカリのカレーパンもたまらなく魅力的なおやつ。

 


TAKEYAの横には、今は静かな小路がある。その昔、我先にと人々が竹瓦温泉を目指して賑わった日本最古の木造アーケード。「竹瓦小路を修復したい」それが、お弁当の名前の由来でもある民子ママの夢。

 


夢があるから今がある。「今はお店に立てなくてさみしいけれど」と、しんみり足をさする民子ママ。「ケガをしてからは、和代さんががんばってくれている。人は1人では生きられないの。一生懸命やっていれば、必ず誰かが助けてくれる」と先ほどの表情はどこへやら、「だから、がんばらないと!」と、そこには元気なママの顔があった。とっておきの服を着て、思いを寄せる人に会いに行く。そのとき内側から湧くどきどき感。そんな情熱をずっと大切にしたいのだ、と教えてくれた。

 

TAKEYA

タケヤ

住所別府市元町15-7
営業時間11:00〜18:00
休日不定
電話番号0977-23-1006
駐車場なし
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おやつセット 300円