優しいエネルギーが満ちるカレー

 

鮮やかな朱色の橋を渡り、見上げるほど大きな朝見神社の鳥居をくぐる。目的は参拝ではなく、参道にあるカレー店『青い鳥 別府』。子・丑・寅・卯……と十二支が浮き彫りにされた石畳を探しながら歩くと、通り過ぎそうになるから注意したい。木枠の看板と植物が飾られ、ガラスの向こうに店内の様子が見える。

 

 

参道の清々しい空気と光をそのまま取り入れたような店内には、青い鳥モチーフのイラストや装飾が散りばめられている。友人やお客さんなどからプレゼントされることも多いそうだ。

 

 

日本全国からカレーファンが訪れる『青い鳥』のカレーは、マクロビオティックの基本理念に基づいた「重ね煮カレー」。重ね煮は素材と塩のみを使用する調理法で、野菜本来の旨味を最大限に引き出すという。カレーやお冷には朝見神社の湧水が使われているのもポイントだろう。目には見えない力をたくさんもらえるような、しみじみ優しく体を労わってくれるようなカレーだ。


 

店主の森脇千絵さんは佐伯市の出身。高校卒業後に東京の文化服装学院へ入学し、その後はアパレル系、ジュエリー会社などに勤務した。30歳くらいから、身体を気遣うようになり、漢方からヨガ、アーユルヴェーダを経てカレーにたどりつき、重ね煮カレーが誕生した。

「それまでカレーは『出されたら食べるもの』程度の認識でしたが、出店を決めてからはカレー店を相当の数巡りました。幼い頃はお花屋さんかデザイナーに憧れていたのに、まさかカレー屋になるとは想像もしませんでしたね」と笑う。

 

 

2013年からヨガと重ね煮カレーのイベントを開催。重ね煮カレーを食べると体幹が整い体温が上がるので、ヨガのポーズがとりやすくなるという。その後2015年、東京の幡ヶ谷にて『Curry&Spice青い鳥』をオープンした。2019年、別府市のレンタルスペース『punto precog』で期間限定のショップを営業、同年7月には現在のお店をスタートさせた。


 

お店の要となるレシピは非公開にする店が多い中、森脇さんはレシピを惜しげもなく披露している。「みんなに重ね煮を作ってもらいたいんですよ。料理の先生も言っていたけれど、同じレシピでも作り手が違えば違う味になり、まったく同じものはできません。だからレシピを公開しています。身体のバランスが整い、日々楽しく暮らせることの助けになる重ね煮をもっと知ってもらいたいですね」と語ってくれた。

 

 

カレーのレトルト食品化にも挑戦し、クラウドファンディングで資金を集めるなど、精力的な活動を続けている。今後はカレーにこだわらず、重ね煮を使ったレシピ開発にも力を入れていきたいと目を輝かせる。

青い鳥

あおいとり

住所大分県別府市朝見1-15-22
営業時間11:30~14:30(※SNSで確認してください)
休日木曜日・金曜日(不定休 ※SNSで確認してください)
電話番号なし
駐車場少し離れた場所に10台 ※別府市朝見1-13-3
その他Facebook https://www.facebook.com/aoitoribeppu/