マイルドなカレーとリーズナブルな価格で、誰もが気軽に立ち寄れるカレー店『プルニマ』は、ひとことで言うならインドテイストのファミリーレストラン。明るく清潔な店内はテーブル１つひとつの空間が広く、ゆったり配置されている。カレー店では珍しく座敷席もあり、小さな子ども連れには嬉しい作りになっている。タージマハルの大きなパネル写真やインドの神様の像、シーシャも置かれており、インドらしい雰囲気だ。店員さんはインド人、ネパール人、日本人とさまざまだ。

本場のスパイスを使用して作られる『プルニマ』のカレーは、日本人向けにアレンジされている。辛さやしょっぱさなどの刺激を通常のインド料理より抑えているため、子どもからお年寄りまで食べる人を選ばない。各人の好みに合わせるため、辛さは９段階から選べる。テーブルにある唐辛子でも調整可能だ。お腹いっぱい食べたい人、マイルドなカレーを食べたい人、お得に楽しみたい人、それぞれの希望を叶えてくれる、細やかなサービスが嬉しい。

大人気のスペシャルランチはじゃがいも、チキン、季節の野菜が入ったカレーと、サラダ、スープ、ドリンクがセットになっている。ライスかナンを選択でき、おかわり自由なところも大きなポイントだ。

大人気のナンは粉を練ってから生地を寝かせて発酵し、その後タンドール（石窯）で焼き上げる。ステンレスに覆われた外見からはわかならないが、タンドールの中は土でできている。

釜の底に炭を入れ、土壁に生地をくっつけて焼きあげ、棒ではがせば、表面は香ばしく、もちもちした食感のナンが完成する。プレーンの他にチーズやガーリック、あんこなど種類も豊富にある。

店長・料理長を務めるケシャブ・カンデルさんはネパール出身。2006年の来日以降、愛知県のレストランで働いた後、現在のオーナーに誘われ別府店店長となった。「海と山があり、町がぎゅっとしていて、別府が大好きです」と笑顔だ。

『プルニマ』では通常のインドカレーやインドのお惣菜の他にも、カキカレー、石焼カレー、カレー鍋など、インドに存在しないメニューもたくさんある。ケシャブさんは外食で美味しいものや気になるものに出合うと、カレーに使えるか・応用できないかと、ついメニューに結び付けて考えてしまうそうだ。ナンのおかわりも豊富なメニューも、サービス精神旺盛な証。オープンな雰囲気で誰でも気軽に立ち寄れるお店には、今日も年齢国籍問わず、多種多様な人々がやってくる。