
ラニ・マエストロ 「Higugma(Breath. 息)」
「Higugma(Breath. 息)」は、別府現代芸術フェスティバル2009「混浴温泉世界」の出品作品として、ラニ・マエストロによって制作された、 20枚のドローイングによって 構成されたインスタレーション作品です。現在10点が別府に残っています。
ラニ・マエストロは、制作のためにplatform05に滞在し、日本の伝統的な家屋がもつ独特の静けさや穏やかさに触れ、日本家屋と同じ材料で作品を制作することを着想しました。そこで、platform05の長屋を建てた職人に作品の一部となる木製フレームの制作を依頼し、ドローイングには障子紙を使用しました。
ドローイングには、彼女の育ての母がしゃべっていたというタガログ語で詩的な言葉が綴られ、ろうそくの煤で彼女の感情の揺らめきが描かれています。